2007.06.10 Sunday

上映が終わった後はまさに"寝汗"状態でした。ハッとして夢から醒めた時のような。劇場内が単に蒸し暑かっただけかもしれませんが……。
ミシェル・ゴンドリーの今作は、どうやら彼の永遠のテーマである「睡眠&夢」を思いっきり正面から映像化した作品で、本気で"夢"そのものを映像化したムービーであった。「エターナル・サンシャイン」ではあくまでそれはひとつのエッセンスであったけど、今回のはまさに夢そのもの、ストーリーなんぞはそっちのけで、主人公の睡眠世界をキャンバスに所狭しと自らのドリーミーワールドを展開。炸裂。大いに楽しませて頂きました。脱帽。
ってゆうか、劇場公開は4/28でもう一月も経つからそろそろいい頃だろうと、渋谷シネマライズ土曜日19時の回に念のため30分前に着くと、本日の席はもう無くなりましたという人気ぶり。聞けば1時間前には席は無くなったと案内人は言うんで(ここは座席数300くらいで毎回入替制の受付です)、勢いにまかせて次週の土曜日の席を予約して今回は観ちゃいましたよ。ミシェルゴンドリー映画でなきゃそんなことしないぞ。
今作は本国フランスで撮ったということで映画は基本フランス語ですが、主人公ステファン(ガエル・ガルシア・ベルナル)はメキシコ育ちの青年で(父がメキシコ人だが死去)、フランス人の母が住む街を訪ねて来たという設定。主人公自身が「僕フランス語は苦手」とかいってる時点でどこかちょっと可笑しさが漂う。それだけでエリック・ロメール監督あたりがひと夏の恋物語風の映画にできちゃいそうな雰囲気。そういや最近フランス映画観てないなぁ、なんて思ったりもしつつ。それにしてもガエル君は「バベル」にもメキシコ編に出演していたようですが、全然違う役柄で観てる間はまったく気がつきませんでした。

↑ステファンの発明する寝床
しかしこの映画を、ちょっと夢見がちな可愛い青年の物語ととるか、白日夢にうなされる可哀相なちょっと精神病の物語ととるかで、結構印象は違うかなぁと。なんてユニーク!オシャレ!なんていってるお方ももちろん多くいて構いませんが、冷静に考えれば事態はもっと深刻な気もします。先日普通に仕事がある日に目が覚めたら13時だった30才をとうに越えてる僕としては、単なるファンタジーとは取れなかったりするこの映画です(笑)。
(いえ、笑……えないの!半年に一度くらいそんな夢世界から逃れられない日があったりする自分であることを白状しておきます。大丈夫だろうか?その日は一応仕事が立て込んでいたので出社しましたよ15時くらいに。T(kemjiの名字)さん子供じゃないんだから……と言われましたけどね。オホホ。)
なので、ステファンがまともに会社務めが出来ない割に突拍子もない企画(「災害論」のカレンダー!)を持ち込んだりするところなんて、非常に共感してしまったりする自分です。
あのカレンダーは監督自身が描いたものだそうで(それだけで素晴らしい作品ですね)、USのOfficial Siteからはスクリーンセーバーとしてダウンロード出来ますよー!
--公式サイト--(非常に動きが重たいのでめげるんですが…)
◎「THE SCIENCE OF SLEEP」(英語)
◎「LA SCIENCE DES REVES」(仏語)
◎「恋愛睡眠のすすめ」(日本語)
壁紙やスクリーンセーバー、予告編など色々豊富なのでめげすに探そう!

↑夢の中でバンド演奏
先日lucieさんから教えてもらったカニエ・ウエストの「Heard 'Em Say」もそうだったし、果ては10年前1997年リリースのフーファイターズ「Everlong」でも同じように夢をもろテーマにしたPVを作るミシェル・ゴンドリー。終わりの無い夢世界にどこまで挑み続けるのであろうか。
思うに、ぼくも夢の内容をもっと記憶して記録しておくべきだろうか……。そうすることで堂々とまともな社会人のふりをして生活出来るようになるかもしれない……。
--過去記事--
◎ミシェル・ゴンドリーPV大全集
◎「エターナル・サンシャイン」鑑賞 (kemji's 2005年Best映画)
◎ポール・マッカートニーの新曲「Dance Tonight」PV

↑何故か床がレコードだらけの部屋

数々の独創的な映像作品を作っておりますゴンドリー氏。「エターナル・サンシャイン」を
-- その他 --